
ヒロ、あんたもこんなふうに毎日穏やかに暮らせる人見つけなさいよ〜

まっかせて!俺の辞書に“喧嘩”の文字はない!

その代わり“空気読めない”は太文字で書いてあるけどね。

うわ、急に辛辣〜!
記事のポイント
- 長年連れ添ったような同棲カップルの自然な日常が描かれる
- 男性と女性の視点でひとつの出来事を交互に楽しめる構成
- 結婚後の葛藤や妊活の悩みもリアルに描写された続編あり
- NHKでドラマ化され、しっとりした雰囲気で話題に
- 特別じゃない“日々”の中にある、かけがえのない温もりがじんわりと広がる
評価項目 | 評価 |
---|---|
エモ度 | ★★★☆☆ |
キャラ共感度 | ★★★★☆ |
没入感 | ★★★★☆ |
癒し・浄化度 | ★★★★★ |
心に残るセリフ/シーン度 | ★★★☆☆ |
目次
喰う寝るふたり住むふたり 漫画が描く「ふたりのかたち」
たとえば、誰かと長く一緒にいて「このままでいいのかな…」ってふと思ったとき。この作品を読んでみると、肩の力がふっと抜けて、「ああ、これでいいんだ」って思えるの。
『喰う寝るふたり住むふたり』は、リツコとのんちゃんというカップルが、10年の付き合いと8年の同棲を経てなお、ゆっくり丁寧に暮らしていく物語。派手な事件なんてひとつもないけれど、その代わりに、ありのままのふたりの時間が描かれてる。
そして特徴的なのが、毎話ごとに男女それぞれの目線で物語が進む構成。たとえばひとつの出来事でも、リツコはこう思っていて、のんちゃんはこう感じてたっていう違いがしっかり描かれるのよ。
このすれ違いがね、なんともリアル。読んでいると「あるある!」って声に出しそうになるの。けど、すれ違いながらも、ちゃんと歩幅を合わせようとする姿がすてきで、気づけば感情移入しちゃってる。
喰う寝るふたり住むふたり 漫画の魅力と共感ポイント

ここでは、「喰う寝るふたり 住むふたり」という漫画がなぜこんなにも多くの人に愛され、共感を呼んでいるのか、その秘密をいくつか紹介していくね。りつ子とのんちゃんの日常から、きっとあなたも「わかる!」って思うことがあるはずだよ。
カップルのリアルなすれ違いが胸に刺さる
この漫画の最大の魅力は、やっぱり「リアルなすれ違い」にあると思うの。交際10年、同棲8年ともなると、お互いのことは知り尽くしているはずなのに、それでも些細なことで気持ちがすれ違ってしまうのよね。
例えば、ある読者さんの声にあった、プロポーズに関する考え方の違いのように、お互いを思い合っているのに、ちょっとしたボタンの掛け違いで生まれるすれ違いが、本当に丁寧に描かれているんだよね。
長く付き合うことの「ほのぼの」と「マンネリ」
長く付き合っているカップルにとって、「ほのぼの」とした穏やかな時間はとても大切だけど、同時に「マンネリ」に感じることもあると思うの。
この漫画でも、そういう長く付き合うことの光と影が描かれているのよね。読者の中には、同棲生活の楽しさを懐かしく思う声もあったように、色々な思い出が蘇る人もいるでしょう。一方で、物語の展開が穏やかすぎて、もう少し刺激が欲しいと感じる人もいるんじゃないかな。
この「ずっと一緒にいられる安心感」と「ちょっとした停滞感」という、長く付き合うカップルが直面するリアルな感情が、とても繊細に描かれているのが魅力だと思うの。
結婚への意識の変化と「当たり前」の多様化
この漫画が描かれた2012年頃と、今の時代の「結婚」に対する考え方は、少しずつ変わってきているのよね。昔は「〇〇歳になったら結婚」「結婚したら子供を産むのが当然」みたいな風潮があったけど、今は色々な形のカップルや家族が認められるようになってきているわ。
この漫画も、そんな時代の移り変わりを感じさせてくれる作品でもあるの。結婚の形にとらわれず、自分たちらしい関係を築いていくことの重要性を感じさせる声もあり、まさに今の時代を反映しているなぁって思ったわ。
りつ子とのんちゃんの関係を見ていると、結婚という形にとらわれずに、お互いを大切にし合って仲良く過ごすことが一番大切なんだって教えてくれる気がするのよね。
男女ふたりの視点がくれる“気づき”

恋人同士って、同じ時間を過ごしてても、見てる景色や思ってることがぜんぜん違ったりするのよね。
たとえばリツコが合コンに行く話。彼女にとっては「ちょっとした刺激が欲しかった」だけ。でものんちゃんは、「俺、なにか悪いことした…?」って内心大騒ぎ。
こうやって、ひとつの出来事にふたつの見え方があるって、すごく大切なことだと思うの。
相手の心を想像するきっかけになるし、自分の言葉の足りなさや思い込みにも気づかされる。読んでいて、自分の過去の恋愛とか、家族との関係まで思い出しちゃう人も多いはず。
続編で描かれる“夫婦のかたち”

続編『喰う寝るふたり住むふたり 続』では、ふたりがいよいよ夫婦になるの。だけど、ここからがまた深いのよ。
子どもをどうするか、家族との付き合い方、ふたりの将来。現実的な悩みが静かに、でも丁寧に描かれてる。
特に妊活のエピソードは、女性の気持ちにも男性の戸惑いにも寄り添っていて、「どっちが悪い」とかじゃない、ただただ正直な気持ちが詰まってるの。
無理に答えを出さずに、お互いの声を聞きながら前に進む姿は、本当にじんわりくるわ。
リツコとお父さんの再会は涙もの
続編でいちばん泣けたのは、リツコとお父さんのやりとり。
ちょっと不器用な父娘の距離が、時間をかけて縮まっていく過程がね…ほんと、胸にきたのよ。
「リツコを頼む」と、のんちゃんにそっと託す父の姿。それにちゃんと応えるのんちゃんも素敵だった。
家族って、近いけど難しい存在だからこそ、こういう物語に心打たれちゃう。
ドラマ版もじんわり沁みる
2014年にNHKで放送されたドラマ版も、原作の空気を壊さずに丁寧に作られてるの。
リツコ役は小西真奈美さん、のんちゃん役は金子ノブアキさん。ふたりとも、柔らかくて自然体な演技が魅力的だったわ。
大きな出来事はなくても、「冷蔵庫の残り物で何作る?」みたいな、そんなやりとりがとっても愛おしくてね。
観終わったあとの気持ちは、「あぁ、明日も誰かのためにお味噌汁作ろうかな」って、そんな感じ。すごくいい意味で、心が洗われるの。
喰う寝るふたり住むふたり漫画の魅力まとめ
- 同じ日常でも、男女の視点で感じ方がまったく違うことに気づける
- 「言わなくてもわかるでしょ」が通じないリアルさに共感
- 続編では夫婦になったふたりの葛藤や希望が丁寧に描かれている
- ドラマ版も雰囲気たっぷりで、観たあとほんのりあたたかくなれる
- 恋に悩んでる人、パートナーと向き合いたい人にこそ届けたい作品

ねえヒロ、今夜はこの漫画みたいに一緒にご飯つくろっか?

やったー!オムライス!ケチャップで“ヒロ”って書いてね!

その“ヒロ”が毎回“呪”に見えるの、ちょっとだけどうにかならない?

えっ、いつから呪術師になったんだ俺!?
引用・参考